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2009/11/03 (Tue) at 20:30:48
アズに薦めてもらったキノの旅、読みました。
登場人物は旅人のキノと相棒のエルメス。エルメスは、ええと、しゃべるバイク(!)です。この二人が世界を旅する、っていうのが大枠。
旅の途中、さまざまな国に立ち寄るのですが、それだけいれば大体その国がわかる、ってことで、滞在するのは3日間。そこで起こるさまざまな出来事を、介入するでもなく、傍観します。例外ありますけど。
読んで感じたのは、とにかく皮肉の効いた物語だな~、って。
例えば、愚かな国王のために疲弊しきった歴史のある国に立ち寄るのですが、キノがついたときはその王政はすでに倒れていました。理想に燃えた革命者によって国は生まれ変わるはずだったのですが、その先に待っていたのは滅亡でした。多数決の国っていうお話。
ものすごく皮肉の効いたエピソードで、極端な話ではあるんだけど、多数の恐ろしさがうまく表現されたエピソードでした。傍観者に徹していて、何が正しいのか、答えを出さないのも面白いです。
重たい話もあるけど、キノとエルメスのやりとり面白いし、短編でテンポがよくて、一気に読めちゃいました。旅の雰囲気が、すごく好きです。
これは、ちょっと先が気になります。続き買おうっと~。
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