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 2009/03/22 (Sun)  at 22:57:38
fdda5afa.jpg
今日はこの本。カズオ・イシグロ著、わたしを離さないで。

この本は、引退を控えた優秀な介護人であるキャシーの回想、
といった形で物語が進んでいきます。
そこでの回想は体育館で仲良しグループと隠れて秘密のお喋りをしたり、
ちょっとした噂話の真相を確かめようとしたり、平和そのものに見えるのですが・・・。

読み始めてすぐ、どこか違和感があることに気付きます。
「介護人」キャシーがお世話をするのは「提供者」と呼ばれる人たち。
回想に現れる施設は、平和だけどどこか世界と隔離されたような施設。
そこで子供たちの教育にあたるのは、「保護官」と呼ばれる人たち。
そして毎週行われる健康診断、外部からくる謎の女性「マダム」の存在。

まあ、真相はとある人物によって、割と序盤で明かされるのですが。

実際あとがきにて、
「何ならこれは○○の物語である、と帯に書いてもよい」
と著者が語っていたことが明らかにされていたりして、
「謎」は物語の中核ではありません。

その世界の中で、登場人物がどのように考え、
どう生きるのかを感じて欲しいんだろうな、って思います。

でも、もしこれからこの本を読む人がいたとしたら、
ここで謎をバラしてしまうと、きっと恨まれるんだろうな(笑)

感動する、というより気持ちが揺さぶられる、って表現がしっくりくるお話でした。
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