細く長く続けていきたいです。あくまで細く!
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2009/04/14 (Tue) at 15:25:03
あ、上下巻揃うと絵が繋がります、今気づいた!
冷たい校舎の時は止まる、辻村深月著。コレがデビュー作だそうです。
デビュー作とは思えないほど構成がしっかりしていてビックリです。
物語は雪の降る日、主人公たち8人の高校生が、
いつも通り登校するところからはじまります。
しかし、学校へついても、8人以外誰もいません。
雪のせいで休校になったのか、と学校中を探し回るのですが、
なぜか先生すら見つかりません。
疑問に思いつつ、そうしていても仕方がないので帰ろうとするのですが、
何をどうしても扉が開きません。学校に閉じ込められてしまった8人。
そんな中見つけた一枚の写真。そこには7人の高校生が写っていました。
それを見てとある記憶が蘇ります。
「文化祭の最終日、クラスメートが飛び降り自殺をした」
でもそのクラスメートが、どうしても思い出せなくなっています。
そんなこと、ありえないのに。
壁にかかる時計を見ると、5時53分で止まっています。
壊れてしまったのか、と腕時計を見ると、全員の時計が同じ時間を示していて・・・
それは、自殺をしたクラスメートが飛び降りた時間なのでした。
主人公たちが閉じ込められたのは、自殺をしたクラスメートの幽霊の仕業なのか。
写真に比べて一人多い登場人物。この中の誰かが自殺をしたのか。
そんな風に全員が信じはじめて・・・?
と、いうのが導入部分。ちょっと怖いです、スリリングです。
読み始めて、あれ、ちょっと怖い小説? って後悔しました(笑)
でも途中でやめるともっと気になるし、最後まで読みました・・・!
(上巻しか最初買って無くて、次の日速攻買いました・・・w)
ホラーっぽいですけれど、ミステリーです。
物語が進むと、一人ずつ抱える心の闇が示されていきます。
ソレが終わったとき、その人物はこの世界から消されてしまいます。
後に残るのは、その人物の衣服をまとった表情のないマネキン、
というちょっと怖い演出付き。血も流れ出したりして。
その中からヒントをつかみ、一人多い登場人物の謎、
誰が自殺をしたのかを推理していきます。
で、ちゃんと解答用紙ついてます。
ちなみにあたしは、0点の解答でした・・・!
もー、某刑事のアレでシリーズ中ずっと引っかかったのに、また引っかかるなんて!
と、ミステリーとしてすごく面白い作品なんですけど、登場人物一人一人の個性が
際立っていて、内面の描き方もすごく丁寧でした。
高校生にしてはみんなオトナすぎるなー、って感じですけれど。
そして、自殺という重いテーマを扱っているのに、読後感が良かったです。
あ、書いてて気付いたけど、この人ペルソナシリーズ好きそうだなー、なんとなくw
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