細く長く続けていきたいです。あくまで細く!
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今日の読了本、あさのあつこ著弥勒の月。
時代小説です。時代小説って滅多に読まないんだけど、
著者がバッテリーで有名なあさのあつこさんということで、
ちょっと興味を持って購入しました。
うん、完全な食わず嫌いですね、すごく面白かった!
物語は小間物問屋の若おかみ、
おりんの水死体が見つかるところから始まります。
同心の小暮信次郎と岡っ引の伊佐治は、
遺体の状況からただの飛び込みと断定。
ところがおりんの主人、清之介は断じて自殺ではない、
調査をしてほしいと信次郎に依頼。
妻の死にも関わらず冷静沈着な態度に引っかかるものを
感じた信次郎は、依頼をうけ事件の調査をするのでした。
っていうのが物語の粗筋。
で、この本の見所はなんといっても、登場人物がカッコイイ所!
同心の信次郎はキレモノ。だけど気分屋でどこか仕事に退屈をしてると
感じさせるような人物。今回清之介の依頼をうけたのも、
清之介がタダモノではないと感じ、清之介は自分の獲物であると思っています。
ようするに楽しそうだからうけたんですね、ちょっとアブナイ人です。
そんな信次郎をフォローするのは岡っ引の伊佐治。
信次郎の先代から勤めるベテランで、誠実を絵に描いたような人。
そんな伊佐治も、岡っ引を続けるか迷っていたり、過去に暗い影があったり。
基本、この二人が捜査を進めていきます。いわゆるバディモノですね。
信次郎の暴走気味な捜査を伊佐治がフォローする、みたいな、
なんだかんだいいコンビです。伊佐治はちょっと信次郎のやり方に
疑問をもってるみたいだけど・・・?
で、そんな二人に相対するのは商人の清之介。
でもこの商人も信次郎が放つ殺気を正面から受け止めるなど、
ただものではありません。彼の正体が、この物語に大きくかかわってきます。
こんな魅力的な人物が生き生きと描かれていて、最後まで一気に
読んでしまいました。時代物にちょっとハマっちゃいそうだな~。
次は宮部みゆきの時代小説、読んでみようかな?
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