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 2008/09/15 (Mon)  at 01:28:21
20080912091854.jpg
またまた文庫ネタ、今日の本は伊坂幸太郎の「チルドレン」です。表紙、カワイイでしょ? この表紙に惹かれて、電車のお供に購入しました。まあ、それがちょっとした悲劇の元となったわけですが(--;

5つのショートストーリーからなる短編集なんだけど、それぞれの物語がリンクしていて、一つの大きなお話となっている、ってタイプの本です。で、そのキーパーソンが「陣内」なる人物。もう呼び捨てです(笑)

その陣内の人物像。思ったことはすぐ口にする、しかも声がデカい。自分の意見を絶対に曲げない。屁理屈勝負をしたら右に出るものはいない。と、こう書くとヤな奴なんだけど、なぜか憎めないという、そんな人物です。どこのクラスにも一人はいましたよね、こういう人。

各ストーリーはそれぞれ、陣内の友人や同僚(章によって違う)の一人称という形をとっているのですが、坦々と綴られた日常生活の中に、突然陣内が現れ嵐を巻き起こすといった展開が流れとなっています。それはもう、インパクト抜群。電車の中で読んでいたのですが、笑いをこらえきれませんでした。

で、こう、「クスクス」ならカワイイんですけどね、予想外の方向から笑いが飛んでくるから「ブッ!」って感じになるんですよ、この本。もー、絶対変な目で見られてた!

ちなみに、各登場人物の陣内像がほぼ一致するのが面白いですw

でもそれだけじゃなくて、コメディタッチで描かれるストーリーの中に、ハッとするような文章がさりげなく挿入されているのが、この本の魅力でもあると思います。

たとえば、目が見えない青年の一人称で展開するストーリーがあるのですが、目が見えないというだけで同情され、おばあさんに5千円を握らされます。青年はそういう扱いをされることに慣れていて、ある種諦めの境地だったのですが、それを見た陣内が「オマエばかりずるい、オマエなんてオレと何もかわらないじゃないか」と言い放ちます。強引な話なんだけど、陣内が言えば「ああ、そうだよね」なんて思っちゃったりして、そこが彼の魅力なのかな。「大人がかっこよければ子供はグレないんだよ!」なんて言い放ったりね、根拠ないのに納得しちゃいましたw

ラストシーン、ネタバレなんであまり書けませんけど、トラウマを乗り越えるという本気なシーンと、状況との対比が物凄すぎて、大笑いしました。是非読んでみてほしいですねーw

と、まあ一気に全部読んじゃったわけです。とっても読みやすい本なので、伊坂本を読んだことの無い人に特にオススメしたいですね。伊坂本入門に適した一冊だと思います。文字大きいし。

なんてことを伊坂本を3冊しか読んでないあたしが書くと、
「映画評論家にだ、テレビの洋画劇場しか観たことのない素人が、『映画とはしょせん』とか語ったら、どうだよ? ひどく間が抜けてるとは思わないか。あんたが言ってることはそれと同じだよ。」
なんて陣内に怒られちゃいそうですけどw
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 あ、電車で笑ってた変な子
チルドレン良いよねー。こういう群像劇は伊坂のお手のものです。
ストーリーもさることながら、陣内がやっぱりとても魅力的でしたね。
まあ、友達にしたら面倒臭そうだけどw

あと電車では噴き出さないように気を付けて!
私は大丈夫ですけどね。
電車でiPodに取り込んでおいた格闘技の試合を見てて、壮絶なKOシーンに「アッ!」と叫んだ過去なんてありませんから!
reen 2008/09/15(Mon)19:59:26 :編集
 ミリョク
伊坂幸太郎は奇人と言いますか、そういう変わった人がよく出てきますよね~。
そして皆、一様に魅力的でもあります。
チルドレンはまだ読んでないのですけど、次よもーっと!
とっても楽しみになりました♪

あと電車では気ぃつけてね。…二人とも!
as 2008/09/15(Mon)21:22:56 :編集
 あ、電車で笑ってた変な子
チルドレン良いよねー。こういう群像劇は伊坂のお手のものです。
ストーリーもさることながら、陣内がやっぱりとても魅力的でしたね。
まあ、友達にしたら面倒臭そうだけどw

あと電車では噴き出さないように気を付けて!
私は大丈夫ですけどね。
電車でiPodに取り込んでおいた格闘技の試合を見てて、壮絶なKOシーンに「アッ!」と叫んだ過去なんてありませんから!
reen 2008/09/15(Mon)21:37:55 :編集
 すいませんw
なんか、ページ更新したら連投に・・・。
消しておいて下さい。
PW入れておけば良かったなあ。
reen 2008/09/15(Mon)21:42:20 :編集
 ヘンな子って二回言われた!?
>リーンさん
うん、とりあえず電車で叫ぶ人には言われたくないですw
iPodで動画かあ、あたしも一度やってみたいなー。
なかなか見れずに溜まってる33分探偵をiPodで見たいのです!

ほんと、伊坂幸太郎最近読み始めたんだけど、構成うまいなあ、って感じる本ばかりなのです。
群像劇がやっぱ得意なんだ、ラッシュライフなんてホント凄かったですもんね~。
絶賛ハマり中の作家さんです、アズさんじゃないけどあたしも追いつきますよ~w

あ、二重投稿はホラ、消すとこのコメントのタイトルが意味不明になりますね。
どーしよう、どーもしない!?

>アズさん
奇人から奇カカシまで、ほんと色々出てきますよねー。
どこであんなアイディア思いつくんだろ!?

うん、そうそう、魅力的なんですよねみんな!
陣内だって一歩間違えれば「設定上はなぜか憎めない」ムカつくキャラになりそうなのに、
しっかり魅力的な人物として描かれていたのです。上手いですよね~。

あ、そうそう、Wiiメールお返事ありがと~^^
未だにWiiキーボード持ってないので、こちらでちょっと触れてみたり!
・・・うん、横着でごめんなさい(>_<)

しばらく休止っていうのは残念だけど、戻ってくる時は絶対声かけてね~!
それまでに一杯本読みまくっておくので、本トーク盛り上がりましょ~(^-^)
クローイ 2008/09/16(Tue)12:54:19 :編集
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