細く長く続けていきたいです。あくまで細く!
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2008/09/05 (Fri) at 22:49:04
本の紹介が何かアツい感じです。というわけで、ウチでもちょっと挑戦してみますよ!
紹介したい本はコチラ、恩田陸のユージニアです。
とある名士の家、祖母の米寿を祝うパーティ。親戚一同が集まり、お祝いに届いたお酒とジュースで乾杯をした時、次々と倒れる人々。そのお酒とジュースの中には毒が入っていたのでした。
子供を含めて10人以上が亡くなるという最悪の事件。しかし警察は犯人の手がかりを一向につかめません。野放しの犯人に対する恐怖に震える町の人々。迷宮入りかと思われたとき、事件は犯人が犯行を告白する遺書を残して自殺をする、というあっけない結末を迎えるのでした。それが、世間の真実。
その事件には目撃者がいました。たまたま乾杯直後に家に訪れた男の子二人と女の子。毒に苦しみのたうちまわる人々を見て、警察に通報をしたのはその子供たちでした。その子供の中の一人、女の子は十年後、事件関係者の話を聞き、当時のことを調べ、それをまとめ本として出版します。彼女にとって事件の真実とは。
その事件には、生存者がいました。名士の家の目が見えない長女。事件を担当した刑事は彼女に会ったとき、彼女こそが犯人だと確信をします。彼女の犯行である裏づけを捜査するうちに、捜査線上に浮かび上がることの無かった男が犯行を告白して自殺。刑事にとっての真実とは。
事件から数十年後、調べる人。本を出版した女、刑事だった男、目撃者だった男、町の人々、様々な人から話を聞き、事件を調べる人。真実に辿りつくことはできるのか。
といった、様々な視点から一つの事件を見つめるストーリーの本です。構成が面白く、当時の証言者から話を聞くインタビュー形式の章があると思えば、当時の関係者の一人による一人称の章があり、三人称による事件を振り返る章があり、記録、ファイルの断片を次々見せていく章があり・・・、本当に多彩です。それがミステリアスな雰囲気を作る大きな力になっていると感じました。読み進めていくうちに少しずつ、読者自身が真実に近づいていく感覚がすごいです。そして、真実を掴んだと思ったら・・・
是非読んで欲しい一冊です。
・・・レビューって難しいね!
紹介したい本はコチラ、恩田陸のユージニアです。
とある名士の家、祖母の米寿を祝うパーティ。親戚一同が集まり、お祝いに届いたお酒とジュースで乾杯をした時、次々と倒れる人々。そのお酒とジュースの中には毒が入っていたのでした。
子供を含めて10人以上が亡くなるという最悪の事件。しかし警察は犯人の手がかりを一向につかめません。野放しの犯人に対する恐怖に震える町の人々。迷宮入りかと思われたとき、事件は犯人が犯行を告白する遺書を残して自殺をする、というあっけない結末を迎えるのでした。それが、世間の真実。
その事件には目撃者がいました。たまたま乾杯直後に家に訪れた男の子二人と女の子。毒に苦しみのたうちまわる人々を見て、警察に通報をしたのはその子供たちでした。その子供の中の一人、女の子は十年後、事件関係者の話を聞き、当時のことを調べ、それをまとめ本として出版します。彼女にとって事件の真実とは。
その事件には、生存者がいました。名士の家の目が見えない長女。事件を担当した刑事は彼女に会ったとき、彼女こそが犯人だと確信をします。彼女の犯行である裏づけを捜査するうちに、捜査線上に浮かび上がることの無かった男が犯行を告白して自殺。刑事にとっての真実とは。
事件から数十年後、調べる人。本を出版した女、刑事だった男、目撃者だった男、町の人々、様々な人から話を聞き、事件を調べる人。真実に辿りつくことはできるのか。
といった、様々な視点から一つの事件を見つめるストーリーの本です。構成が面白く、当時の証言者から話を聞くインタビュー形式の章があると思えば、当時の関係者の一人による一人称の章があり、三人称による事件を振り返る章があり、記録、ファイルの断片を次々見せていく章があり・・・、本当に多彩です。それがミステリアスな雰囲気を作る大きな力になっていると感じました。読み進めていくうちに少しずつ、読者自身が真実に近づいていく感覚がすごいです。そして、真実を掴んだと思ったら・・・
是非読んで欲しい一冊です。
・・・レビューって難しいね!
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